少年院の実体                     ドラゴン
二十数年前の話である。長崎にやや裏街道の人生を
送っている者がいた。聞けば少年院に入っていたという。
その少年院は長崎県の諫早にあったとのことだったが、
そこでの話がおもしろい。
まず、食事だが、ふつうのごはんではない。
麦飯なのだが、麦飯といっても米に麦が入っているのが
ふつうだと思うが、麦の中に米がわずかに入っている
そうだ。しかもそれが臭いらしい。お正月などはりんごが
つき、特別な日には肉入りカレーなども出たそうだが
ただ黄色いだけでカレーの味はしないらしい。
肉と言ってもほとんどが皮で、よく見ると毛が生えている
とのこと。おそらく、屠殺場などで捨てる部分をもらって
きてあるのだろう。

同じ部屋の者同士でけんかが絶えないらしいのだが、
職員に見つかると、奇妙な罰が待っている。
これは、お互いの協調性を育むためなのだそうだが、
まず、グランドに出され、裸になる。
そして、数人の男のキン○○を一本の紐で結び、
紐を股間に通して一列に並ばせ、グランドを
イッチニ、イッチニと掛け声をかけさせて走らせる。
一人でも調子を乱すと、アイテテテっとなるそうだ。

少年院というのは矯正するための施設らしいのだが
「絶対そんなことはない」と誇らしげに語っていた。