| 答 | |
| 下記の赤文字の部分に注意する。 | |
| 3組の夫婦が旅をしていて大きな川を渡ることになった。 | |
| ところが船着場には2人まで乗ることのできる小船が | |
| 1艘しかない。 | |
| ふつうなら、誰か1人が行ったり来たりして、みんなを | |
| 向こう岸まで運べば終わりであるが、 | |
| この夫婦たちのいずれの妻も非常に嫉妬深くて、 | |
| 夫が自分のいないところで他の女性と一緒にいることを嫌う。 | |
| たとえ、その女性が自分の夫と連れ添っていてもである。 | |
| また、船が岸に着いたらすぐに引き返す場合でも、 | |
| 船酔いをなくすため必ず下船し、しばらく休憩して | |
| から乗船しなければならない。 | |
| 妻たちのご機嫌を損ねることなく最小回数11回の渡船で皆が | |
| 向こう岸へ渡るにはどのようにしたらよいでしょう。 | |
| ※大文字を夫、小文字を妻として下記のように書いて | |
| いくと考えやすい。 | |
| A a B b C c | |
| @ A B → | |
| a b C c A B | |
| A ← B | |
| a B b C c A | |
| B B C → | |
| a b c A B C | |
| C ← C | |
| a b C c A B | |
| D a b → | |
| C c A a B b | |
| E ← B b | |
| B b C c A a | |
| F b c → | |
| B C A a b c | |
| G ← A | |
| A B C a b c | |
| H A B → | |
| C A a B b c | |
| I ← c | |
| C c A a B b | |
| J C c → | |
| A a B b C c | |
| この問題は古典パズルとして有名だが、問題文に示した赤文字の部分 | |
| が書かれていないため、問題の意味がわかりにくくなっており、 | |
| 解答を見て問題の意味を理解する人が多いのではないかと思います。 | |
| まず、「たとえ、その女性が自分の夫と連れ添っていてもである。」 | |
| の部分はふつうは、他の女性がその女性の夫と連れ添っている場合は | |
| そこに自分の夫が居合わせていても、やきもちを焼くことはないで | |
| しょうが、それを許すと易しすぎてパズルになりません。 | |
| 簡単にできると思って解答を見て初めて、夫と連れ添っている女性と | |
| 居合わせることもできない問題設定になっていることに気付く人もい | |
| るでしょう。 | |
| また、「船が岸に着いたらすぐに引き返す場合でも、船酔いをなくす | |
| ため必ず下船し、しばらく休憩してから乗船しなければならない。」 | |
| という条件がなければ、ふつうの感覚では、下記のような解答も可能 | |
| であると考えることもできますが、そういう問題設定になっていない | |
| ことに、これまた、解答を見て気付く人も多いと思います。 | |
| しかも、そのあたりがこのパズルのポイントになっています。 | |
| 下記の場合は | |
| EでBが川岸に降りるのと同時にCcが船に乗り込めば※の状態は | |
| ありません。 | |
| C c A a B b | |
| E ← B | |
| ※ B C c A a b | |
| F C c → | |
| B A a b C c | |
| G ← b | |
| B b A a C c | |
| H B b → | |
| A a B b C c | |
| この場合は9回で可能です。 | |